2013年4月15日月曜日

名前の話

先月、車でカタルーニャ地方への国内旅行をしたのですが、ちょうど出発した日に新しい法王(教皇)を選ぶコンクラーベが行われていて、ラジオから流れてくるニュースはそれ一色でした。

結果はご存知のようにアルゼンチン出身のフランシスコ(一世)法王が誕生したのですが、ラジオから「Papa francés」と言ってるのが聞こえた気がして、「あれ、アルゼンチン人じゃなくてフランス人???」となってしまった私。実は、そのとき聞いていたのがカタルーニャ語のラジオ局だったので、FranciscoがFrancescだったというオチなのですが、気づくまでに結構時間がかかりました。

新しいフランシスコと前のベネディクト16世は日本語でもスペイン語でも同じ名前ですが、その前のヨハネ・パウロ2世はスペイン語ではJuan Pablo Segundo、英語ではフランシスコもFrancis、ヨハネ・パウロはJohn Paul。それぞれの言語での聖人の名前がそのまま使われるのでこういうことが起こってしまうのですが、これは法王ばかりでなく、王族の名前なんかにも及びます。

ということで、よくある名前で変化が比較的顕著なものを集めてみました。
これを知っておくと、スペイン語のニュースで英王室の話題が出た時に戸惑わなくてすみます。

さて、日本では最近はキラキラネームなんていうものまで出て来てますが、スペインの場合は、まだまだ名前に聖人の名前をつけることが一般的。中でもスペイン色の濃い地方では、男の子には父親と同じ名前、女の子には母親と同じ名前を付けたりするので、同じ家にカルロスが2人、マリアが2人なんていうことになって、紛らわしくて仕方ありません。

メキシコもこの傾向が結構ありますが、他にアステカ文明関係の名前やアメリカ的な名前など、スペインよりバラエティに富んでいるようです。そして、エクアドルなんかに行くと、SonyやEnergizer(乾電池のブランド名)なんていう名前の人もいるとか…。つけられた子供はどう思うのかしら?


2013年4月3日水曜日

まだまだ寒いマドリッド

Hasta el cuarenta de mayo no te quites el sayo.

【直訳】5月40日までは上っ張りを脱ぐな。

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またまたお久しぶりの投稿です。
3月は犬連れで国内旅行に出たりしてました。

日本ではイースターの名前で知られているキリスト教の復活祭。十字架にかけられたキリストが3日後に復活したことをお祝いするもので、多くの西欧諸国ではさしずめ日本のゴールデンウィークにあたる春の大型連休になります。

この復活祭ですが、以前にもどこかで取り上げたことがあるような気がしますが、「3月21日(暦上の春分の日)当日あるいはそれ以降の最初の暦上の満月新月から数えて14日目)を過ぎたあとの最初の日曜日」ということになっているので、その年によって3月下旬から4月下旬の間で移動するのですが、その時期に関係なく何故かお天気に恵まれず肌寒いことが多いようです。

復活祭はスペイン語ではPasqua、この連休はSemana Santa(聖週間)と呼ばれます。

春の天候不順に関することわざでメキシコ時代によく耳にしたのは、「Febrero loco y marzo otro poco.」。メキシコの場合は大体5月中旬から11月中旬ぐらいが雨季で、残りは乾季なので、季節が少しズレて、私の印象では一番暑かったのは5月。2月ぐらいから日によっては初夏の陽気になり、3月に入ると30度近い気温になったりする日もあります。そう思って油断すると、いきなり寒さがぶりかえしたりで、まさにlocoでした。

日本でも桜を散らす花冷えの雨が降るこの時期、みなさんも風などひかれませんよう!