2012年12月16日日曜日

白潮

Una nueva ‘marea blanca’ clama contra los planes privatizadores de Madrid http://ow.ly/g8tfG #BlancaSanidad

「再び『白潮』がマドリッドの民営化案反対を叫ぶ。」

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今回もEl Pais紙によるツィートをお題にします。スペイン時間本日午前2時23分に投稿されたものです。

11月18日に引き続き、昨日(12月15日)マドリッドの公共医療システム民営化案に反対する医療関係者による大規模なデモ行進が行われました。

現状、スペインの公共医療機関は社会保険により賄われており、社会保険病院に行く限り医療費は無料です。他に民間の病院もありますが、医療レベルに関しては社会保険病院の方が高いと言われています。公立であるため、利潤を追求するよりは医療レベルの確保に努め、ヨーロッパ内でも誇れる医療システムを維持して来たのですが、これが財政改革の名の下に崩れつつあります。

この社会保険病院の運営は各自治政府に任されているのですが、この中でも特にPP(=Partido Popular 国民党)が政権を担っているマドリッドをはじめとするいくつかの自治州で民営化の動きが出ています。

マドリッドの場合は、具体的には6ヶ所の病院
と27ヶ所の医療センターの運営を民間会社に任せようとしているのですが、運営を民間に任せることで経費削減されることが確実ではない上、民間会社が運営することになれば当然利潤の追求が優先されることになるので、人員の削減や医療レベルの低下、患者への経済的負担増などが懸念されています。


今回のデモ行進は民営化の対象となっている6病院それぞれから出発し、シベレス広場で合流し、州政府のあるソル広場が最終目的地となったのですが、デモに参加した医者、看護士を含む社会保険病院の関係者の多くが白衣に身を包んで参加したので赤潮ならぬ白潮と表現された訳です。

民営化の理由はあくまでも表向きは財政改革ですが、PPの支持者の利権が絡んでいるというのは公然の事実で、PPと富裕層との癒着の構造が如実に窺えるといったところ。

マドリッドの医師たちは、抗議行動としてこれまでに救急並びに入院患者への対応を除く11日間のストライキ及び7日間の病院内への立てこもりなどを行っており、緊急性の低い4000の手術がキャンセルされるなど、医療現場にも多大な影響が出ている中、計画の見直しを含めた州政府の対応が注目されています。

最後に元記事に出て来たデモのスローガンをご紹介しておきます。いつもながら、思い切り意訳してます。

"La sanidad no se vende, se defiende".
「医療は売り物ではない、守るものだ」

 "¿Por qué externalizar sin antes escuchar?"
「事前に現場の意見も聞かずに何故外部委託?」

"No despidos, no traslados forzosos"
「解雇も無理な異動も反対!」

"No tenemos banderas ni políticos, tenemos pacientes"
「旗も政治家も関係ない。大事なのは患者。」

"Queremos pacientes, no clientes"
「相手にしたいのは客ではなく患者!」

"Sanidad sí, negocio no"
「ビジネスではなく医療!」

"Esta batalla no la vamos a perder"
「この戦いは負けられない

"Sí se puede, sí se puede"
「できるものはできる!」

2012年12月12日水曜日

同性婚

Uruguay aprueba el matrimonio entre personas del mismo sexo http://ow.ly/g2kBM La norma debe votarse también en el Senado @fperegil

ウルグアイは同性同士の結婚を認める。上院での議決を俟って。


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今回もEl Pais紙のツィートからです。この件に関する最初のツィートはスペイン時間の午前5時、再ツィートは午後3時25分で、引用したのは後者です。

ご覧になればおわかりのように例によって思いっきり意訳してます。
「ウルグアイは同性の人間の間での結婚を承認する。規則は上院でも投票されなければならない。」っていうんじゃねぇ…。

スペイン語的には特に難しくもない今回のツィートを取り上げたのは、果たして世界中で一体どのくらいの国が同性婚を法的に認めているかが気になったからなのですが、しっかり元記事の方に書いてありました。


スペインが認めたのが2005年で、これは世界で第4番目だったそうで、それ以前に認めていたのが、オランダ、ベルギー、カナダ。以後、南アフリカ、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、デンマーク。ラテンアメリカで最初に認めたのがアルゼンチンの2010年だそうで、アメリカやメキシコ、ブラジルの場合は州によって認めているところもあるようです。詳しく知りたい方は是非Wikipedia等を参照してください。

2012年12月9日日曜日

不良債務者への嫌がらせ

Cuando la insistencia se convierte en acoso al moroso http://ow.ly/fWKsW Crecen las irregularidades en el tratamiento de los deudores

執拗さが不良債務者への嫌がらせに変わる時。債務者への対応に反則行為が増加。

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またしても、久しぶりの投稿となってしまって、申し訳ありません。
どうやら私には、かつてポッドキャストを定期的に配信していたときのように、ある種の縛りが必要なようです。(汗)

今回の取り上げたのは、久しぶりにEl Pais紙のツィート。現地時間、本日午後7時40分18秒のものです。


取り上げた最大の理由はボキャブラリー。acoso、morosoなんていう単語は案外知らない人が多いのではないかと思った訳です。

まず、「acoso」ですが、辞書には「1 執拗な追跡[追及] 2 悩ますこと」というようなことが出てくるかと思います。ちなみに、私が愛用しているのは、小学館の西和中辞典です。今の日本の流れだと電子辞書が主流のようですが、電子辞書がまだお粗末な時代に海外に住むようになってしまったので、未だに紙の辞書を使ってます。(汗)もし、これが絶対オススメというのがあったら、是非教えてください。iOS6のアプリなら、mejorです!

話がそれました。(滝汗)
で、私の辞書に出ているのが「acoso sexual=セクハラ」です。となると、パワハラは「acoso de poder」または「acoso con poder」と言えば通じるのでは…と思います。


次に「moroso」ですが、「deudor」は単に「債務者」であるのに対して、「moroso」は「不良債務者」です。スペインでよく使われる言葉に「moro」というのがあるのですが、これは元々はムーア人(世界史で出て来ましたよね。)あるいはイスラム教徒を指す言葉だなのですが、差別的なニュアンスが含まれます。「moroso」というと、あたかも「moro」を形容詞化したように感じられますが、語源的には全く関係はありません。

このツィートの元となった記事はツィート内のリンクで読めますが、結構長いので覚悟して取り組んでください。根っこはスペインに吹き荒れてる不況の嵐。不動産バブルのツケが大きいのですが、日本のバブルと違って、この国の泡はなかなかハジケきりません。

2012年11月28日水曜日

Home Sweet Home

¡Hogar dulce hogar!

やっぱり我が家が1番!

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すっかりご無沙汰しましたが、1週間前にマドリッドに戻って来ました。日本は竜宮城みたいで本当に楽しいのですが、なんだかんだ言ってやっぱり自分の家が一番良かったり…。今日はそんな「家」に関する表現についてお話ししてみようかと思います。


さて、今回の「Hogar dulce hogar」、タイトルにもした英語の「Home sweet home」をそのままスペイン語に置き換えた感じなのですが、この「hogar」という言葉が使われるケースというのはかなり限られているような気がします。パッと思いつくのは、職業欄に「主婦」と書くときと、スーパーなどの家庭用品売場ぐらい。つまり、「casa」の方が「house」よりずっと広い範囲をカバーしてる訳です。「うちに帰る」だって、英語では「go home」ですが、スペイン語では「regresar a casa」。

日本語で「ホーム」と使われているものでも、スペイン語にすると「casa」になるものがあります。

サッカーなどでホーム(本拠地)でプレイする jugar en casa
ホームシックになる echar de menos mi casa(他の表現もあります。)
ホームメイド casero

ちなみに、「結婚させる」という動詞は「casar」ですが、これも「casa」から来ているようです。一緒になって家(家庭)を築くところから来てるのでしょうが、面白いですね。

少し外れますが、スペインでは縁起が悪いのは「13日の金曜日」ではなくて、「13日の火曜日」です。「En martes, ni te cases ni te embarques.」という諺(迷信)があって、
日本の仏滅や「4」や「9」と一緒で、まったく気にしない人も結構いますが、未だに火曜日には結婚式を避けたり、飛行機に乗るのを避けたりする人もいるので、私は日程的に問題なければ比較的空いている火曜日に旅行するようにしてます。

ということで、久しぶりの投稿はこの辺で終わりにしようと思うのですが、11月も残すところあと2日、12月20日頃から年明けにかけて夫の実家のあるバルセロナに行く予定なので、またまたお休みすることになりそうです。

本当に休んでばかりで申し訳ないのですが、悪しからず、ボチボチおつきあい下さい。今回も最後まで読んでくださってありがとうございました♡

2012年10月17日水曜日

禍福はあざなえる縄のごとし

No hay mal que por bien no venga.

禍福はあざなえる縄のごとし

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今回はGloria Estefanの歌のタイトルを取り上げてみました。

直訳すると「良いことのために来ない悪はない」。
この歌自体は別れをテーマにしていて、「お別れだけど、お互いに幸せに!」みたいな内容なので、「悪いことがあれば、それに良いこともくっついてくる。」っていうことなんだと思います。

 





歌詞が知りたい方は、こちら
一カ所「Entre」が「Ente」になっちゃってますが…。(^▽^;)

この曲が入っている「Mi Tierra」というアルバムは、歌詞が聞き取りやすい曲が多いので、リスニングの教材としてイチオシです! ちなみに、私が一番好きな曲は1曲目の「Con los Años que Me Quedan」ですが…。


ところで、実は明日から日本に里帰りします。
現時点では3週間の予定なのですが、今回は諸事情あって滞在を延長するかも…。
いずれにしても、こちらに戻るまでは更新できないと思うので、悪しからず。

2012年10月11日木曜日

レディー・ガガ

"¿Es Lady Gaga una mamarracha?"

「レディー・ガガはエキセントリック?」

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今回の訳ははっきり言って正しくないかもしれません。
というのも、「mamarracho/a」という言葉がかなり微妙なのです。
私が使っている辞書によると「1 ばかげたこと[変な服装]をする人 2 くだらない人、ばか」ということになるのですが、そのまま使うにはちょっと強すぎる気がして…。

でも、彼女が変な服装をする人であることは間違いないかと…。笑

この「mamarracho/a」ということばで私が思い浮かべたのは、80年代に放送されていた「オレたちひょうきん族」のタケちゃんマンだったのですが、夫に確認したところ、少し違うとか…。

彼に言わせるとmamarracha=putón verbeneroで、後者は辞書には「ふしだらな女」と書いてあるのですが、夫がこの言葉を使う場面から察するところ、「過度に挑発的かつ下品な服装の女」を指しているようです。ちなみにputónは「売春婦」、verbeneroは「お祭り好きな」という意味です。


レディー・ガガのことは詳しく知らないし、さして興味もないので、彼女がmamarrachaであるかどうかについては判断を保留しますが、日本びいきで東日本大震災の復興支援にはかなり貢献したということに関しては、称賛に値すると個人的には思っています。
順番が前後しましたが、この質問は前回取り上げたLa Sextaの「El Intermedio」の中で視聴者からの質問として紹介されたものです。

また「エキセントリック」 はexcéntricoという言葉がちゃんと存在します。
いずれにしても、日本語でもそうですが、個人個人によって言葉のもつ微妙なニュアンスの範囲が異なるので、ピッタリの訳をつけるというのは難しいとあらためて認識したのでした。




2012年10月9日火曜日

新しい抵抗

"Deja la calle, toma tu casa"

「外に出ずに、家を占拠せよ」

http://www.lasexta.com/programas/el-intermedio/mejores-momentos/deja-calle-toma-casa_2012100400302.html

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今回もスペイン語的には特筆するべきことはないのですが、スペインの状況をお知らせしたくて投稿しています。
 
先日ラホイ首相は、市民による現政府の政策に対する抗議行動に関するコメントで、「抗議行動を起こしているのはごく一部で、デモに出かけない市民は政府の政策を支持している」という主旨の発言をしました。

今回取り上げたプロパガンダは、テレビの6チャンネル(la Sexta)の「El Intermedio」という番組によるこの発言を強烈に皮肉るプロジェクトのもので、「政府に対して抗議の姿勢を示すために、10月14日(日曜日)の午前7時に外出はせずに家にいよう!」というもの。日曜日の午前7時ですから、当然ながら家にいる人の方が多いのは明白です。

この「El Intermedio」という番組は月曜日から木曜日までの毎日、午後9時半から約1時間に渡って放映されているのですが、スペインの社会で起きている様々な事象を皮肉たっぷりに解説する番組で、攻撃対象は政府、王室、有名人等、日本ではタブーな領域を思い切りカバーしていて、特にスペインの知識階級には人気があります。

La SextaのHPでビデオを見ることができるので、興味がある方は是非!

2012年10月8日月曜日

微笑みと涙

"Sonrisaas y Lagrimas"

「サウンド・オブ・ミュージック」

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テレビを見ていたら、マドリッドのとある劇場で上演されるミュージカルの宣伝をしていてそのタイトルが "Sonrisas y Lagrimas"。そして画面に映し出されているのは間違いようもなく「サウンド・オブ・ミュージック」のシーン。

タイトルの意味は「微笑みと涙」だというのは、わざわざ言うまでもありませんが、知らなかったらそれが「サウンド・オブ・ミュージック」だなんて想像がつきませんよね。


なんてことで、同じような知らなければ一瞬ピンと来ない映画のタイトルを集めてみました。中には意味としてはそのまんまなんだけど、あまりにも英語のタイトルに慣れてしまってるから…なんていうのも入ってます。

Cadena Perpetua ショーシャンクの空に (The Shawshank Redemption)
Con Faldas a lo Loco お熱いのがお好き (Some Like It Hot)

Con la muerte en los talones 北北西に進路を取れ (North by Northwest)
El Cazador / El Francotirador ディア・ハンター (The Deer Hunter)
El Golpe スティング (The Sting)
El Padrino ゴッドファーザー (The Godfather)
La Guerra de las Galaxias スター・ウォーズ (Star Wars)
La Jungla de Cristal ダイ・ハード (Die Hard)

La Semilla del Diablo ローズマリーの赤ちゃん (Rosemary's Baby)
Lo que el Viento Se Llevó 風と共に去りぬ (Gone with the Wind)

Tiburón ジョーズ (Jaws)

ちなみに、スペイン、特にマドリッドではいまだに外国映画は字幕でなく吹き替えで劇場公開される傾向にあり、字幕で見ようと思うと探すのが大変だったりします。子供向け映画でもないのに…って思ってしまうのは私だけかしら。

2012年10月3日水曜日

Erasmusの危機

La Unión Europea está a punto de quedarse sin fondos para financiar las becas Erasmus http://ow.ly/ebvnY Por los recortes de presupuesto


欧州連合はエラスムス奨学金のための資金が底をつく寸前である。予算削減により。

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またしても久しぶりの投稿となってしまいました。(汗)
例によってEl Pais紙の現地時間本日午後3時29分35秒のツィートです。

まず、注目しておきたいスペイン語表現の解説から始めましょう。


「estar a punto de〜」は後に動詞の不定詞を従えて、「まさに〜しようとしている。〜する直前である。」という意味の言い回しで、過去時制で使うと「〜するところだった。」という意味になります。

ちょっと面白い使い分けの例を挙げてみましょう。
外出しようとしていたところに家の固定電話が鳴ったとします。

Estoy a punto de salir.
望ましくない電話をさっさと切り上げるために「今外出するところなんだけど…」と伝えたり、待ち合わせをしている相手に「まだ家にいるのか?」なんて責められた時に返す言葉。

Estaba a punto de salir.
一方、これはすぐには外出せずに相手と話し込んでしまう場合。「出かけようと思ってたんだけど…。」あるいは、待ち合わせの相手が「ごめん遅れる!」なんて言って来た時に、「今出ようとしてたのよ。」とちょっぴり責めちゃう感じ。

もっとも、最近は携帯で連絡するのが普通だから、あんまりないシチュエーションかも…。(笑)

次に「quedarse sin fondos」。

「quedarse」はいろいろ用法がありますが、この場合は「(…の状態に)なる。「fondo」は、このように複数で使われる場合は「資金、基金」なので、「資金がない状態になる→資金が底をつく」。「fondo=底」なので「sin fondo」と単数だと「底なし」なのに、複数になっただけで底が見えるというのは面白いかも…。

さて、最後にエラスムスのことをちょっとだけ。
これは私がごちゃごちゃ説明するよりググって頂いた方が早いのですが、オランダ出身の人文学者エラスムスから名前を取った欧州連合による留学奨励制度の名前です。
スペインでも現政府により、教育関連の予算が大幅カットされているので、さもありなんという話ではあるのですが、もっと他に見直すべき予算があるのではという気がしなくもありません。

いずれにしても、現在のEUの危機は底なしの様相を呈しているといったところでしょうか…。



2012年9月27日木曜日

Irsele de las manos

Rubalcaba acusa a Rajoy: "El país se le está yendo de las manos" El PSOE e IU denuncian la actuación policial

ルバルカバは「我が国(の状況)は彼の手に負えなくなっている。」とラホイを糾弾した。社会労働党と左翼連合は警察の対応を非難。

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El Pais紙が9月26日午後3時19分57秒にアップしたツィートです。

これは一昨日取り上げた、9月25日の国会議事堂付近での抗議行動に関するもので、
ルバルカバというの最大野党である社会労働党の現党首の名前で、ラホイは現首相。
El Pais紙によると、この抗議行動では、最終的に64人が負傷し、35人が逮捕されました。

"La protesta del 25-S en el Congreso acaba con cargas de la policía, 64 heridos y 35 detenidos SUP UIP



「írsele (a+人) de las manos」というのは「手から逃げる、失われる。」。
つまりはコントロールを失うという意味です。

そして、スペインでは大きな事件が起きると、「25-S」というように、その事件が起きた日を使って言及します。わざわざ説明するまでもありませんが、SはSeptiembreです。

なので、例えば、アメリカのワールドトレードセンターのテロは「11-S」、2004年にマドリッドで起きた近郊線爆破テロは「11-M」と呼ばれています。

でも、MはMarzoだけではなくてMayoもあるし、JはJunioもJulioもあるので、私個人としては、この呼び方に関していつも疑問を感じてしまうのでした。

2012年9月25日火曜日

今日のマドリッド

13 heridos y 20 detenidos en los incidentes en Neptuno, cerca del Congreso de los Diputados http://ow.ly/dZc1B 25-S #sinmiedo25s #25S

国会議事堂の近くのネプトゥーノ広場での衝突で13人が負傷、20人が逮捕される。

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またしても、El Pais紙の午後9時22分48秒のツィートから拝借して来ました。
スペイン語的には特筆することはないのですが、スペインの現状を知ってもらいたくて取り上げることにしました。 ビデオを見ると、どんな雰囲気なのかよくわかると思います。

これは、今日(9月25日)現政府の政策にウンザリした人々が国会議事堂付近で起こした抗議行動なのですが、群衆が叫んでいるのは、最初の方は "Fuera la Policia, Más Educación!"「警察は去れ! もっと教育に力を入れろ!」。教育関連の予算を大幅にカットした政府への抗議です。そして、その後は、"¡Dimición!" 「退陣しろ!」。もちろん今のラホイ首相に対するメッセージです。

ビデオを見たい人はこちら

ラホイ政権はいつまで持ち堪えることができるのでしょう?

2012年9月21日金曜日

Ornitológico

El turismo ornitológico crece en España http://ow.ly/dTvwR Miles de visitantes extranjeros se apuntan a esta moda en pueblos españoles

スペインでバードウオッチング観光が人気上昇中。多くの外国人観光客がスペインの田舎町でこのブームに参加。

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いや、実に1週間以上ぶりとなってしまいました。
日、月は超ショートノーティスの訪問者にアテンド。
月曜日は交通機関のストだったので思いっきり影響を受け、大変な思いをしました。
火曜日は何時に来るかわからないガス器具の点検。
水曜日以降は思い立って家で手軽にできるエクササイズを始めたりして…。
えっ? 私の近況なんてどうでもいいって…? 失礼。(^▽^;)

さて、今回も例によってEl Pais紙のツィートを題材にしました。
スペイン時間21日午後8時18分18秒にアップされたものです。


何故これを取り上げたかと言うと、最初にパッと読んだとき、
スペインに外国人観光客が耳鼻科ツアーに来る????なんて思ってしまったから。
いや、そんなはずはないぞと思って調べたら、
ornitológicoというのは「鳥類学の、鳥類学に関する」という意味でした。

ちなみに「耳鼻咽喉科医」はotorrinolaringólogo。そんなに似てないって?( ̄Д ̄;) 

ついでに、私のつけた日本語訳、まぁいつものことですが、ものすごく意訳です。
元ネタの記事にも目を通したいかたはこちら

耳鼻科が出たついでに、ちょっと見ただけではすぐにはわからない
いろんな診療科の名前をご紹介しておきます。

cirugía (cirujano) 外科(外科医)
dermatología (dermatologo) 皮膚科(皮膚科医)
ginecología (ginecologo) 婦人科(婦人科医)
oftalmología (oftalmólogo) 眼科(眼科医)
pediatría (pediatra) 小児科(小児科医)
traumatología (traumatólogo) 外科(外科医)

cirugíaもtraumatologíaも「外科」と書きましたが、
cirugíaは手術が絡むもので、traumatologíaは怪我関係なので、
捻挫したり、ちょっと切ったりしたときはtraumatologíaです。

2012年9月13日木曜日

Piel Canela

Me importas tú y tú y tú y nadie más que tú〜♪
僕にとって大事なのは君、君、君、誰よりも君〜♪

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Piel Canela(Me importas tú)という歌の一節です。
この歌は、メキシコの結婚式では大抵歌われます。
ただし、歌詞を読んでくださればわかるのですが、花嫁か花婿のどちらか、あるいは二人とも目が黒くて肌が褐色の場合だけですが…。

importarというのは「重要である」という意味の動詞。否定で使われると「構わない」と訳されることが多いこの動詞は、お気づきの通り「gustar」と同じ構文で用いられ、主語が動詞の後に来る場合がほとんどです。 

もっとも今回のフレーズの場合、活用が「importas」となっている段階で主語がtúであることは明白なので、もし誰かにこれを使おうと思ったら、「Me importas.」と言うだけでも充分です。

同様に、「Me gustas.」と言えば「あなたが好き。」
「Le gustas.」となれば、「彼(彼女)はあなたが好き。」
「Le gusto.」とすると「彼(彼女)は私のことが好き。」



gustarというと「Me gusta xxx.」ばかり思い浮かべがちですが、こんな風にサラッと使ってみるのもおススメです。

あくまでも友達として好きな場合は誤解を避けるために「Me caes bien.」と言います。「あなたは私と気が合う」という表現です。





歌詞全文はこちら

La Manifestación de la Diada

"La manifestación de la Diada, quinta noticia en el telediario de la 1 http://ow.ly/dE828 La BBC abrió con la marcha de Cataluña"

「ディアダ(カタルーニャの日)のデモを1チャンネル(スペイン国営放送)のニュースでは5番目に扱った。BBCはカタルーニャのデモがトップだったのに。」

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またしても、El Pais紙のツィートから拝借して来ました。スペイン時間12日午前9時4分にツィートされたものです。

今回はスペイン語的には、特筆するべきことはないのですが、敢えて言えば、manifestaciónとmarchaがこの場合は同義だということぐらいでしょうか。

では、それなのに何故取り上げたかと言うと、スペインの国情を知る上で面白い記事だからです。

スペインは昨年の選挙でそれまで政権を担っていたPSOE(=Partido Socialista Obrero Español 社会労働党)が不況の責任を取らされた形で大敗し、PP(=Partido Popular 国民党)が与党となっています。このPPは、私に言わせるとアメリカの共和党と一緒で、支持層の大半が富裕層なため、不況脱出のためと次々に打ち出される政策も富裕層の利権は保護し、持たざるものを搾取する傾向となっています。


また、国営放送への干渉も激しく、PSOE政権時代の国営放送の人事を一掃し、報道機関としての中立性はもはや望むべくもありません。

そんな中、昨日(11日)のカタルーニャの日に、バルセロナでカタルーニャ独立運動推進派が呼びかけたデモに、主催者側の発表によると200万人、El Pais紙によると60万人の市民が参加しました。この事態が引き起こされた最大の引き金は、簡単に言ってしまうと、政府に納めた税収と政府から支給される予算の不均衡です。カタルーニャ州は多くの税金を中央政府に対して納めているにも拘らず、それに見合った予算が支給されていないため、結果として、政府に対して50億ユーロの財政支援を要請せざるを得ない状況に追い込まれました。

聞いたところによると、例えば、中央に対してあまり税金を納めてないある州の学校では、生徒1人に1台パソコンがあるのに、税金をたくさん納めているカタルーニャ州は生徒7人で1台のパソコンをシェアだとか…。これでは、カタルーニャ州の人たちが怒る訳です。

このバルセロナでのデモは当然政府にとっても由々しき事態な訳ですが、それを敢えて国営放送(tve)のメインのニュース番組ではトップニュースとして扱わなかったというのは、強い恣意が働いているのは明らかです。ちなみに、昨晩の午後9時のニュースのトップはフィンランド首相のスペイン訪問で、その後、アメリカのテロ10年、ブリュッセルのポルトガルへの対応、幼児殺害事件の続報と続いた後に、ようやくこのデモのニュースとなりました。

http://politica.elpais.com/politica/2012/09/11/actualidad/1347395635_973240.html

一方、スコットランドを擁するイギリスは、対岸の火事とのんびり見物している訳にもいかなかったのでしょう。今回の独立運動が他の国に飛び火する可能性は充分です。

このtveの扱いについては、放送中からtwitterを含む様々な形で批判が寄せられ、今日になってtveは重要性についての判断を誤ったことを認めたとEl Pais紙が午後9時過ぎにツィートしています。

"RT @el_pais: RTVE admite que fue un "error de valoración" relegar la marcha catalana http://ow.ly/dFiel Anoche fue la quinta noticia del Telediario"

http://sociedad.elpais.com/sociedad/2012/09/12/actualidad/1347475808_100710.html

カタルーニャ州のマス首相が、税収配分が見直されない限り独立を推進する発言をしたこともあり、この独立運動の行方から目が離せません。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MA7DKZ6JTSER01.html

2012年9月11日火曜日

Ni-Ni

"El 23,7% de los jóvenes de España ni estudian ni trabajan, según la OCDE."「OECDによるとスペイン人の若者の23.7%がニートである。」

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スペイン時間11日午前11時過ぎから午後1時過ぎにかけてEl Pais紙がこの件関連で3件ツィートしたので、ちょっと取り上げてみることにしました。

まず、昨日の略語で挙げ忘れたOECD。スペイン語だと「Organización para la Cooperación y Desarrollo Económicos」なので、順番が変わってOCDEとなります。

そして、日本では「ニート」と呼ばれる、学業も就労もしない人たちのことはスペイン語では「Ni-Ni (niniと表記されることも)」と言って、大きな社会問題になっています。もっとも、ご存知のように不況の嵐が吹きまくっているスペイン、働きたくても就労機会が少ないのが現状。

ちなみに、スペイン語、英語、日本語の読み書き、会話がきちんとできることが条件で募集されたパッケージツアーの現地受け入れ専門の旅行代理店のクレーム処理係のポスト、3週に1週の割合で土曜勤務もありな上、クレームが時間外や週末に出た場合は対応しなければならず、その分の時間外手当等は無しで、手取り給与は月900ユーロぐらいです。場所にもよりますが、900ユーロだと家賃が払えるかどうかというレベルです。いくらなんでも少な過ぎかと…。

このツィートに関して、もっと知りたい人のために関連記事のリンクを貼っておきます。
http://sociedad.elpais.com/sociedad/2012/09/11/actualidad/1347351489_459628.html

2012年9月9日日曜日

EE UU

"Ferrer cae ante Djokovic en la semifinal del Abierto de EEUU"
「USオープンの準決勝でフェレール、ジョコビッチに敗退。」

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これはEl Pais紙によって午後7時半前にツィートされた文章なのですが、今回この文の中で何を取り上げるかと言うと略語についてです。

EEUUはご存知の通り合衆国つまりはEstados Unidos指しているのですが、EstadoもUnidoも複数なのでEEUUと表記します。でも、読む時はアルファベットをそのまま読まず、「Estados Unidos」と読み替えます。

この略語の類い、厳密に言うとabreviatura, sigla, acrónimoと分かれるようですが、その辺の細かいことにはこだわらず、ご参考までによく使われるものを挙げておきます。

ADN=Ácido Desoxirribonucleico  (DNA)
AVE=Alta Velocidad Española (スペイン高速鉄道)
ONU=Organización de las Naciones Unidos (UN)
OTAN=Organización del Tratado del Atlántico Norte (NATO)
RENFE=Real Nacional de los Ferrocarriles Españoles (スペイン国有鉄道)
SIDA=Síndrome de Inmunodeficiencia Adquirida (AIDS)
UE=Unión Europea (EU)


2012年8月29日水曜日

Cuentas fantasma

"Medir tus seguidores falsos de Twitter está de moda."
「偽のツィッターフォロワーを探すのが流行っている。」

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これはスペイン時間の昨日(28日)の午後9時半にアップされたスペインの新聞「El Pais」によるツィートの前半部分です。

本文全体を引用すると
「Medir tus seguidores falsos de Twitter está de moda http://ow.ly/di6Ni Muchos followers son cuentas fantasma, gestionadas por empresas」

ニューヨークタイムスのルポルタージュに関して書かれた記事なのですが、これによるとレディ・ガガの2900万人のフォロワーの内の71%、バラック・オバマ氏の場合は1900万人の内70%がコンサルティング会社等がとあるソフトウェアを用いて作っている幽霊アカウントによるものだとか…。

詳しくは上の引用文の中のリンクをクリックしてみてください!

2012年8月28日火曜日

Cecilia, la restauradora de "Ecce Homo"

"Lo he hecho con muy buena intención"
「良かれと思ってやったんだ。」

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若干古い話になってしまいましたが、自称画家のCeciliaさんが19世紀に描かれたキリストの絵を修復しようとして、オリジナルとは似ても似つかない物にしてしまったというのは世界中で報道されたので、みなさんご存知のことと思います。

彼女の絵は「修復」と呼ぶのは無理があるものの、ピカソの「Las Meninas」やボテロの「モナリザ」のように捉える向きもあり、facebook上には彼女のファンクラブも結成され一時期は10万人以上が「いいね!」をクリックしていたとか…。




そんな彼女のことがスペインではどんな風に報道されていたかご覧頂くためにビデオをアップします。ビデオの説明欄には、まったくそのままではありませんが、スクリプトが載っているので、リスニングの課題としてはピッタリ!(^_-)-☆



因みに、彼女はこの修復を5年前から少しずつ手がけていたようで、オリジナルの絵のタイトル"Ecce homo"(エッチェ オモ)というのは、Wikipediaによると「Este es el hombre. (これが例の男だ。)」というような意味のラテン語で、聖書のヨハネによる福音19章5節に出てくる、ポンテオ・ピラトがキリストの処刑前に敵意に満ちた群衆を前にキリストを示して発した言葉だそうです。

また、この騒動の舞台となった教会があるボルハ(Borja)という町はスペインはアラゴン州サラゴサ県にある人工5千人強の町。これが話題になってから訪れる人が絶えないらしいので、彼女が町の知名度を上げることに貢献したのは間違いありません。(^_-)-☆


画像の引用元
1 "Ecce Homo": http://www.guardian.co.uk/world/2012/aug/24/spain-europe-news
2 "Las Meninas": http://aquileana.wordpress.com/2007/09/06/las-meninas-de-velazquez/
3 "La Gioconda": http://elblockdedibujo.blogspot.com.es/2009/03/la-gioconda.html


2012年8月24日金曜日

Nunca Jamás

Mírame, míenteme, pégame, mátame si quieres,
pero no me dejes nunca jamás.

私を見て、私に嘘をついても、私を殴っても殺してもいい、そうしたいのなら。
でも、絶対置いて行かないで。

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今回のフレーズは私がメキシコでスペイン語を習っていた頃に
リスニング強化のために(?)見ていた連続ドラマ「Golpe Bajo」の中で
何度となく使われた曲「Nunca Jamás」の一節。

ご覧の通り前半は全部命令形なので「見て、嘘ついて、殴って、殺して」。
でも、さすがにちょっと強烈なので、日本語訳はやわらかくしてみました。ヽ( ̄▽ ̄)ノ

歌手でもある主演女優のLucía Méndezが歌っているビデオを見つけたので貼っておきます。
画像がちょっと粗いのが気になりますが…。



連続ドラマのことはスペイン語では「telenovela」というのですが、
スペインでは「culebrón」という俗語が使われることが多いです。
「culebra」はヘビ。これに増大辞の「on」が付いているので、
本来は大蛇という意味になるのですが、
連続ドラマがクネクネといつまでも続くのでこう呼ばれるようです。
ただし、若干侮蔑的な意味が入るので要注意です。

ついでに「golpe bajo」というのは「低い一撃」転じて「裏切り行為」という意味。
そして曲のタイトルに使われている「nunca」と「jamás」は
ご存知のようにどちらも「絶対に〜ない」という意味の副詞ですが、
こうして2つ重ねることにより思いっきり強調することになります。

歌の歌詞を全部知りたい方はこちら

ごあいさつ〜☆

過去に「サラッとスペイン語」を聞いたことがあるみなさん、お久しぶり!!!
そして、たまたまここに辿り着いた人、はじめまして〜♪
今日からボチボチ「サラスペ on Twitter」 なんてものをやってみようかと思うので、よろしくお願いします。m(_ _)m 

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これが、ほぼ24時間前の「サラッとスペイン語♪ 3 (!?)」としての初ツィートです。事前に大雑把な構想はあったものの、ほぼ思いつきで始めた訳で、いざ始めてみると、 140文字じゃ全然足りない…。(>_<)  

ということで、ポッドキャスト時代にテキストブログがあったように、twitterになってからもオマケブログを書くことにしました。

いずれにしてもかなり私の日常や趣味が色濃く反映されたツイートになりそうなので、こちらでもスペイン語圏のカルチャーの一端を楽しんでくださると嬉しいです。

もちろん、みなさんのリクエストも受け付けています。
意味や用法を知りたい表現や好きな歌の1フレーズとか、
こんな状況のときにはどう言えばいいのとか、
サッカー選手の発言内容が知りたいとか…etc。
スペイン語が絡んでればなんでもOKです。
ただし、私の手に負えるかどうかは別ですが…。(^▽^;)

ポッドキャストと違って労力もそれほどかからないし、
ゆるゆると長く続けて行ければと思っていますので、
みなさま、どうか末永くよろしくお願いします〜♪ (*´∇`*)