2012年9月13日木曜日

La Manifestación de la Diada

"La manifestación de la Diada, quinta noticia en el telediario de la 1 http://ow.ly/dE828 La BBC abrió con la marcha de Cataluña"

「ディアダ(カタルーニャの日)のデモを1チャンネル(スペイン国営放送)のニュースでは5番目に扱った。BBCはカタルーニャのデモがトップだったのに。」

☆.。.:*・゚☆.。.:*:.。.☆゚・*:.。.☆

またしても、El Pais紙のツィートから拝借して来ました。スペイン時間12日午前9時4分にツィートされたものです。

今回はスペイン語的には、特筆するべきことはないのですが、敢えて言えば、manifestaciónとmarchaがこの場合は同義だということぐらいでしょうか。

では、それなのに何故取り上げたかと言うと、スペインの国情を知る上で面白い記事だからです。

スペインは昨年の選挙でそれまで政権を担っていたPSOE(=Partido Socialista Obrero Español 社会労働党)が不況の責任を取らされた形で大敗し、PP(=Partido Popular 国民党)が与党となっています。このPPは、私に言わせるとアメリカの共和党と一緒で、支持層の大半が富裕層なため、不況脱出のためと次々に打ち出される政策も富裕層の利権は保護し、持たざるものを搾取する傾向となっています。


また、国営放送への干渉も激しく、PSOE政権時代の国営放送の人事を一掃し、報道機関としての中立性はもはや望むべくもありません。

そんな中、昨日(11日)のカタルーニャの日に、バルセロナでカタルーニャ独立運動推進派が呼びかけたデモに、主催者側の発表によると200万人、El Pais紙によると60万人の市民が参加しました。この事態が引き起こされた最大の引き金は、簡単に言ってしまうと、政府に納めた税収と政府から支給される予算の不均衡です。カタルーニャ州は多くの税金を中央政府に対して納めているにも拘らず、それに見合った予算が支給されていないため、結果として、政府に対して50億ユーロの財政支援を要請せざるを得ない状況に追い込まれました。

聞いたところによると、例えば、中央に対してあまり税金を納めてないある州の学校では、生徒1人に1台パソコンがあるのに、税金をたくさん納めているカタルーニャ州は生徒7人で1台のパソコンをシェアだとか…。これでは、カタルーニャ州の人たちが怒る訳です。

このバルセロナでのデモは当然政府にとっても由々しき事態な訳ですが、それを敢えて国営放送(tve)のメインのニュース番組ではトップニュースとして扱わなかったというのは、強い恣意が働いているのは明らかです。ちなみに、昨晩の午後9時のニュースのトップはフィンランド首相のスペイン訪問で、その後、アメリカのテロ10年、ブリュッセルのポルトガルへの対応、幼児殺害事件の続報と続いた後に、ようやくこのデモのニュースとなりました。

http://politica.elpais.com/politica/2012/09/11/actualidad/1347395635_973240.html

一方、スコットランドを擁するイギリスは、対岸の火事とのんびり見物している訳にもいかなかったのでしょう。今回の独立運動が他の国に飛び火する可能性は充分です。

このtveの扱いについては、放送中からtwitterを含む様々な形で批判が寄せられ、今日になってtveは重要性についての判断を誤ったことを認めたとEl Pais紙が午後9時過ぎにツィートしています。

"RT @el_pais: RTVE admite que fue un "error de valoración" relegar la marcha catalana http://ow.ly/dFiel Anoche fue la quinta noticia del Telediario"

http://sociedad.elpais.com/sociedad/2012/09/12/actualidad/1347475808_100710.html

カタルーニャ州のマス首相が、税収配分が見直されない限り独立を推進する発言をしたこともあり、この独立運動の行方から目が離せません。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MA7DKZ6JTSER01.html

0 件のコメント:

コメントを投稿