2013年12月26日木曜日

Menú navideño en casa de Ana Botella

He came with the landlady.

レストランで出てくるあるものを英語に訳したのですが、なんのことかおわかりになりますか?

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Google Translateを使ってもこんな答えは出て来ないのですが、これは「Vino con casera」という、安い赤ワインをソーダで割ったスペインの代表的なランチタイムの飲み物のなんちゃって英訳です。Caseraというソーダが有名なのでそのまま一般名として使われています。


元々の出所はわからないのですが、スペインでは一昨日辺りからAna Botella家のクリスマスのメニューというタイトルのジョークがネットで広まっています。

Ana Botellaというのはご存知の方も多いでしょうが、前の前の首相José María Aznarの奥さんで、前マドリッド市長のAlberto Ruiz-GallardónがRajoy内閣の法務大臣に抜擢された際に選挙を経ずにエスカレーター式にマドリッド市長におさまった人物で、東京、イスタンブールと争った2020年のオリンピック招致の最終選考会であまりにもヒドい英語でスピーチを行ったので、ネットやマスメディアなどで「スペインの恥さらし」とさんざん叩かれた挙げ句の果てが、こんなジョークにまでなっている次第ですが、ご覧になってない方もいらっしゃるかと思うので、映像をアップしておきます。


さて、このジョークのメニューリストに出てくる料理はスペインに住んだことがある人ならほとんど知っているようなポピュラーなものばかりなのですが、ご参考までに写真と日本語訳をつけてご紹介します。日本語訳はともかく、英語とスペイン語を比較すると多くのスラングが含まれてることに気付かれることと思います。この手の語彙はこれまで敢えてあまり取り上げて来なかったのですが、まぁ知っていて損はないということで…。笑

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·COVERS (Tapas):おつまみ


Little Russian Salad (ensaladilla rusa)
ロシア風サラダ(=ポテトサラダ)

Green Jewish Women (judías verdes)
インゲン
Little tit cheese (queso de tetilla)
テティージャ・チーズ
Onioned Cute (bonito encebollado)
鰹のタマネギ煮込み
Little flags (banderillas)
ピクルスを楊枝に刺したもの






























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· MEAT:肉料理


Bull's cock (Rabo de toro)
オックステイルの煮込み
Pussy to the Little Garlic (conejo al ajillo)
ウサギのニンニクソテー
Little elbow (codillo)
豚肩肉のオーブン焼き
Iberian prisoner (presa ibérica)
イベリコ豚のソテー


























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· FISH:魚料理


Homosexual in his element (trucha en su salsa)
鱒のソテー
Golden to the Iron (dorada a la plancha)
鯛の鉄板焼き
Female Horse (caballa)
鯖(写真はトマトソース煮)































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· DESSERTS:デザート


One thousand leaves (milhojas)
ミルフィーユ
Little bacon from Heaven (tocinillo de cielo)
卵黄と砂糖と水で作ったプリンのようなもの
Weather fruit (fruta del tiempo)
季節のフルーツ
Your Rum (turrón)
トゥロンというアーモンドを使った
スペインのクリスマスのお菓子
























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· DRINKS:飲み物



He came with the landlady (vino con casera)
安い赤ワインをソーダで割った
ランチタイムによく飲まれる飲み物
Little damn it! (Carajillo)
カラヒージョ
(コーヒーと強めのリキュールを混ぜた食後酒)
Liquor of grasses (licor de hierbas)
ハーブのリキュール(食後酒)

































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ヨーロッパ内の旅行や日本への里帰り、飼い犬の相次ぐ手術などで実に4ヶ月以上ぶりの投稿となってしまいましたが、休眠中に貯めていたトピックがいくつかあるので、来年はもうちょっと頻繁に投稿したいと思っています。どうぞ、これからもよろしくお願いします。

2013年8月23日金曜日

列車断線事故から1ヶ月

El juez imputa al responsable de seguridad del accidente de Santiago http://t.co/3GgPMsI6fD

裁判官はサンティアゴ(デ・コンポステーラ)の事故で安全対策の責任者の過失を問う。


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20日(火)のEl Pais紙のツィートです。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ駅到着まであとわずか4kmに位置するカーブで79名の命を奪った列車脱線事故から明日で1ヶ月です。カーブでの速度超過による脱線だったので、多くのみなさんが2005年に福知山線で起きた事故を思い出されたことと思います。

事故直後に運転士が「Somos humanos.」と繰り返したり、当該箇所の制限時速が80kmだと知っていたにも拘らず190kmで走行していたという認識があったことなどから、当初より運転士の過失が最大の原因と見られてはいたものの、わずかな距離の区間で速度を時速200kmから80kmに落とさなければならない線路設計上の問題点、それに見合う安全対策不足などが早い段階から取り沙汰されていました。


犠牲者本人あるいは家族への賠償の問題もあり、今回責任を問われることになったAdif(保線会社)ならびにRenfe(国鉄)の過失が裁判所によりどう判断されるかが今後気になるところです。

運転士の事故直後の言動などについての記事はこちら
運転士の裁判所での事実認定についてはこちら

どちらもそれほど難しくはありませんし、日本では恐らくあまり報道されていない内容です。また、関連語彙を増やすにはうってつけだと思いますので、お時間のある方は是非読んでみて下さい。

全く予期せぬ災難に見舞われて命を失われた方々のご冥福を心よりお祈りします。






2013年7月15日月曜日

七人の小人

日本はディズニー大好きな人がかなり多いようで、SNSの類いでもディズニーランドに行ったなんていう投稿をよく見かけるのですが、この国では元々、少なからずアメリカ文化に対する拒否反応のようなものがあって、日本ほどの人気はありません。それでも、メジャーな都市のショッピングモールにはディズニー・ストアなんかも入ってたりするし、夏休みにはパリのディズニー・リゾートに行くなんていう家族もいたり…。

そんな無理矢理な前ぶりをした後で、今日は少しディズニーにから話を進めて行きたいと思います。

ご存知のように、ディズニーによって多くのアニメーション映画が製作されていますが、その中でもスペイン語のタイトルが想像がつきにくいものをまずはあげてみます。


白雪姫 Blancanieves y los Siete Enanitos
シンデレラ La Cenicienta
ふしぎの国のアリス Alicia en el País de las Maravillas
リトル・マーメイド La Sirenita

この中では人魚がsirenaだということを知っていれば、リトル・マーメードは易しかったかもしれませんね。

「白雪姫」の原題は「Snow White and the Seven Dwarfs」。今回の主役は、邦題では省かれてしまった7人の小人達です。

まず、それぞれの名前を英語、日本語、スペイン語の順で記載します。

Doc 先生 Sabio
Grumpy 怒りん坊 Gruñón
Sleepy 寝坊助 Dormilón
Sneezy くしゃみ Alérgico/Mocoso(洟垂れ)/Estornudo
Bashful 照れ助 Romántico/Tímido(内気な、臆病な)
Happy ご機嫌 Feliz/Bonachón(気楽な、のんきな)
Dopey おとぼけ Mudito(Mudo=口のきけない)/Tontín(間抜けな)






これ、ネットで調べたのですが、3人を除き複数の名前が…。恐らく国によって違うんだとは思いますが、実は、日本語部分もいくつか違う名前が出て来ました。

いずれにしても、ここに出てきた性格を表す名詞や形容詞、知っていて損は無いと思うので、ついでに似たようなものを他にもいくつかご紹介します。


泣き虫 llorón/llorica
甘えん坊 mimoso
食いしん坊 glotón
けちん坊 tacaño/codo(メキシコ)
恐がり miedoso/miedica
恥ずかしがり vergonzoso
寒がり friolero
文句垂れ quejica/quejón

さらに、私がよく使う形容詞をあげると…

気まぐれな caprichoso
無邪気な(ナイーブな) ingenuo
感じの良い s
impático
感じの悪い antipático

他にもスラングなどいろいろありますが、今日のところはこの辺にしておきます。

それにしても、また随分久しぶりになってしまった今回の投稿、チェックしてみたらなんと6月は一度も投稿してなかったようで、本当に申し訳ありません。今後もゆるいペースで続くこととは思いますが、せめて最低でも毎月1回は投稿するようにしたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

また、取り上げて欲しい題材や質問などありましたら、juliaqro@gmail.comまでお気軽にメールをお寄せ下さい。


それでは、みなさん、どうか楽しい夏を♪


2013年5月24日金曜日

ファンのあだ名

スペインのサッカーが好きでスペイン語に興味を持った方もたくさんいらっしゃると思うので、今回はサッカーに関するスペイン語をテーマにお届けします。

まずはサッカー関連の語彙から。


監督 entrenador
選手 jugador
審判 árbitro
チーム equipo
スターティングメンバー alineación

フォワード delantero
ミッドフィールダー centrocampista
ディフェンダー defensor
ゴールキーパー portero

スタジアム estadio, campo
フィールド campo, terreno de juego
ゴール(場所) portería
ゴールポスト poste, palo
クロスバー travesaño
ネット red
ボール pelota, balón
ジャージ camiseta
シューズ zapatillas, botas
ベンチ banquillo
ロッカールーム vestuarios

ゴール gol
オウンゴール autogol
オフサイド fuera de juego
シュート tiro, disparo, chut, remate
シュートする chutar, disparar
得点する marcar, meter gol
ペナルティキック penalty
コーナーキック saque de esquina, corner
スローイン saque de banda
フリーキック tiro libre
ヘディング cabezazo
ドリブル regatear
パスする pasar
ファール falta
イエローカード tarjeta amarilla
レッドカード tarjeta roja
退場させる expulsar

リーグ liga
シーズン temporada
試合 partido
親善試合 partido amistoso
前半戦 primer tiempo, primera parte
後半戦 segundo tiempo, segunda parte
延長戦 prórroga
ハーフタイム descanso, intermedio
ロスタイム tiempo añadido
勝つ ganar
負ける perder
引き分ける empatar
引き分け empate
優勝杯 copa
トーナメント torneo
選手権 campeonato
観客 espectador
サポーター hincha, seguidor, aficionado, forofo

さて、あまり聞き慣れないhincha、forofoなんていう言葉が出て来たところで、今回一番書きたかったそれぞれのチームのファンのあだ名についてご紹介します。
今期の一部リーグに入ってるチームを表にしてみました。



一部誤表記があったので、差し替えました。



あだ名の由来が知りたい方は、こちらで。一部のあだ名についてスペイン語で解説してあります。それにしても、culés、vikingos、corchonerosなんて面白いですよね。ちなみに私は一応culéなんですが、試合を見ることもあまりないし、バルサに所属するすべての選手の名前と顔がわかっている訳でもないなんちゃってファンだったりします。

そう言えば、昨日facebookでプジョルが来シーズンのユニフォームを着てメッシと一緒に撮った写真を公開していたので、ここにシェアします。このユニフォーム、いろいろと議論を呼びそうですが、個人的にはわりと嫌いじゃなかったりします。



これだけサッカーの人気が高いのに、こちらでは、いわゆる地デジではかなり限られた試合しか中継されない上に、放映権がいろんな有料放送サービスに分散されているため、重要な試合でもすべて見るのは難しい状況です。時差の問題を除けばむしろ日本のファンの方々の方が恵まれた環境にあるのかもしれません。




さて、今回はこれで終わりです。
またしても、ものすごく投稿の間が開いてしまって申し訳ありません。もう止めたのかと思われた方も多いのでは…。(汗)言い訳をすると、ゴールデンウィーク絡みで日本から友人が訪ねて来たり、1週間弱のポルトガル旅行に出たりしてました。

さらに言うと、twitterという忙しないコミュニケーションツールはあまりモバイルではない私にはどうもあまり向いていないようで、開くこともないまま時間だけが過ぎて行き…なんていうことだったり…。

ポッドキャストを配信していた頃のように、きちんと曜日を決めて…と思ったりもするのですが、下手な宣言をして守れないのも、自分の首を絞めるのもイヤなので、このまま気侭に続けて行こうと思います。こんなところだけ、すっかりラテン文化に染まってしまった自分が怖いのですが、みなさんにもゆるくフォローして頂ければ嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします。

2013年4月15日月曜日

名前の話

先月、車でカタルーニャ地方への国内旅行をしたのですが、ちょうど出発した日に新しい法王(教皇)を選ぶコンクラーベが行われていて、ラジオから流れてくるニュースはそれ一色でした。

結果はご存知のようにアルゼンチン出身のフランシスコ(一世)法王が誕生したのですが、ラジオから「Papa francés」と言ってるのが聞こえた気がして、「あれ、アルゼンチン人じゃなくてフランス人???」となってしまった私。実は、そのとき聞いていたのがカタルーニャ語のラジオ局だったので、FranciscoがFrancescだったというオチなのですが、気づくまでに結構時間がかかりました。

新しいフランシスコと前のベネディクト16世は日本語でもスペイン語でも同じ名前ですが、その前のヨハネ・パウロ2世はスペイン語ではJuan Pablo Segundo、英語ではフランシスコもFrancis、ヨハネ・パウロはJohn Paul。それぞれの言語での聖人の名前がそのまま使われるのでこういうことが起こってしまうのですが、これは法王ばかりでなく、王族の名前なんかにも及びます。

ということで、よくある名前で変化が比較的顕著なものを集めてみました。
これを知っておくと、スペイン語のニュースで英王室の話題が出た時に戸惑わなくてすみます。

さて、日本では最近はキラキラネームなんていうものまで出て来てますが、スペインの場合は、まだまだ名前に聖人の名前をつけることが一般的。中でもスペイン色の濃い地方では、男の子には父親と同じ名前、女の子には母親と同じ名前を付けたりするので、同じ家にカルロスが2人、マリアが2人なんていうことになって、紛らわしくて仕方ありません。

メキシコもこの傾向が結構ありますが、他にアステカ文明関係の名前やアメリカ的な名前など、スペインよりバラエティに富んでいるようです。そして、エクアドルなんかに行くと、SonyやEnergizer(乾電池のブランド名)なんていう名前の人もいるとか…。つけられた子供はどう思うのかしら?


2013年4月3日水曜日

まだまだ寒いマドリッド

Hasta el cuarenta de mayo no te quites el sayo.

【直訳】5月40日までは上っ張りを脱ぐな。

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またまたお久しぶりの投稿です。
3月は犬連れで国内旅行に出たりしてました。

日本ではイースターの名前で知られているキリスト教の復活祭。十字架にかけられたキリストが3日後に復活したことをお祝いするもので、多くの西欧諸国ではさしずめ日本のゴールデンウィークにあたる春の大型連休になります。

この復活祭ですが、以前にもどこかで取り上げたことがあるような気がしますが、「3月21日(暦上の春分の日)当日あるいはそれ以降の最初の暦上の満月新月から数えて14日目)を過ぎたあとの最初の日曜日」ということになっているので、その年によって3月下旬から4月下旬の間で移動するのですが、その時期に関係なく何故かお天気に恵まれず肌寒いことが多いようです。

復活祭はスペイン語ではPasqua、この連休はSemana Santa(聖週間)と呼ばれます。

春の天候不順に関することわざでメキシコ時代によく耳にしたのは、「Febrero loco y marzo otro poco.」。メキシコの場合は大体5月中旬から11月中旬ぐらいが雨季で、残りは乾季なので、季節が少しズレて、私の印象では一番暑かったのは5月。2月ぐらいから日によっては初夏の陽気になり、3月に入ると30度近い気温になったりする日もあります。そう思って油断すると、いきなり寒さがぶりかえしたりで、まさにlocoでした。

日本でも桜を散らす花冷えの雨が降るこの時期、みなさんも風などひかれませんよう!

2013年3月11日月曜日

11-M

東日本大震災から2年を経た3月11日、同じこの日、マドリッドは9年前2004年に起きた同時列車爆破テロの犠牲者を悼みます。

恐らく日本でも報道されたであろうこの事件、すぐ後に控えていた総選挙の結果を左右し、社会党政権発足のきっかけともなりました。


今日はみなさんに見てもらいたいビデオがあります。La Oreja de Van Goghという一風変わった名前のグループの「Jueves」という歌です。






歌詞を知りたい方はこちらから。

テロや戦争の無い世界を!

2013年2月21日木曜日

スリにご用心!

Primera orden de alejamiento del Metro de Madrid para cinco carteristas http://ow.ly/hUA4o La banda  acumula 330 detenciones en 10 años

5人のスリに対して初のマドリッドの地下鉄への立ち入り禁止命令
スリグループの逮捕は10年間に330回に上る


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お久しぶりの投稿です。
なにせ、昨年末に風邪をひいてからというもの、治りかけては違う菌をもらってくるというような状況で、先週も今週も1回ずつ1日中ベッドで過ごしました。

なんていう私の近況はどうでも良くて…。

今回も元ツイートはEl Pais紙の本日午前10時頃のものです。

日本の一部の人々からはバルセロナやマドリッドはとっても危ない所のように言われているようですが、銃やナイフで殺されたり、レイプにあったりする可能性がそこそこ高い中南米なんかに比べると、スペインの場合巻き込まれても軽犯罪がせいぜい。ほとんどはスリや置き引きの被害です。

でも、昨今の不況も手伝って、旅行者ばかりでなく、在住者でも被害に遭う人もいるので、もしスペインにいらっしゃる場合は、注意に越したことはありません。

ということで、今回のネタです。
元記事を読むと、ボスニア出身者で構成される「Las Bosnias」というスリ窃盗グループに対し、裁判所から、マドリッドの地下鉄の駅に近づいたり立ち入ったりすることを禁止する命令が出されたとのこと。

例によって、元記事は比較的平易な文章で、スリの手口についても詳しい説明がある他、犯行を仕掛けようとするグループのビデオもアップされているので、是非是非目を通してみてください!

それにしても、立ち入り禁止命令が出たと言っても、いくらカメラで監視したところで、全ての人をくまなくチェックすることは難しいし、どうせ次々と新しいメンバーが増えることは目に見えているので、いたちごっこは続くという感じです。

とにかく最終的に頼れるのは自分自身のみ。挙動不審な人は見ていればわかるので、少しでもおかしいと思ったら即移動。そして、混んでる場所はできるだけ避けることですね。

2013年2月7日木曜日

スペインの労働条件

"Suiza quiere recortar permisos de trabajo para extranjeros ante el aluvión de españoles y portugueses http://ow.ly/hszU5 @elpais_inter"

「スペイン人、ポルトガル人の大量流入に対し、スイスは外国人に対する労働許可の削減を検討」

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今回もEl Pais紙のツイートを頂いて来ました。スペイン時間で2月6日午前9時台に投稿されたものです。

そして、例によって訳はかなり意訳です。元ツイートにはどこにも「検討」なんていうニュアンスは出て来ていません。

このツイートを理解するには、スイスのヨーロッパ内での立ち位置とでもいうものを知る必要があります。ご存知の方も多いかとは思いますが、スイスは欧州連合には加入していません。しかし、自由な往来を認めるシェンゲン協定に参加しているため、スペイン人やポルトガル人は自由にスイスに入ることができます。この欧州連合加盟国、シェンゲン協定参加国については、wikipediaでシェンゲン協定を検索するとわかりやすい図が出て来るので是非参照してください。


日本でも報道されていることと思いますが、スペインの不況レベルは厳しさを増していて、特に若年層の失業率は25%を上回っています。となると、職を求めて他の国への移住を考えるというのは自然の成り行きです。ましてや、いくら物価が安いとは言え、対給与水準で考えたときスペインの都市部は決して住みやすくはないのが実情です。

どのくらい給与水準が低いかというと、スペインの法定最低賃金は月給で600ユーロ程度と言われていて、日本の最低時給で1日7時間、月に22日働いた場合と比べても4割り程度少ないことになります。

実は、2年程前に知人の紹介で、詳しい条件を知らないまま、ある旅行会社の面接に行ったことがあるのですが、先方から出された条件は、日英西の3国語堪能で、土曜日は3週に1度出勤、職務の性質上、時間外や休日出勤もあるがその分の手当は無しで、手取り月給が約900ユーロでした。幸い、私がどうしても働かなければならない状況ではないので、筆記試験を受ける前に丁重にお断りしたのですが、実際、この条件で働いている日本人が結構いるのは事実です。逆に言えば、これで受けてしまう人たちがいるので、条件が改善されないとも言えます。

閑話休題

元記事によると、スイスは東欧諸国からの移民に対し、既に労働許可の発行制限を行っているのですが、西欧諸国からの人たちに対しても同様の措置を取るかどうかは今のところ最終決定はされていません。そして、もし決定されたとしても当面1年と期限を区切って施行されるようです。

2013年1月31日木曜日

メキシコ語の語彙

ご存知のように中南米にスペイン語が広まったのはコロンブスの新大陸発見以降の15世紀末から16世紀にかけてなのですが、そのせいで、たとえばメキシコで使われている単語にはスペイン本国では既に死語となってしまっているものもかなりあります。

それ以外にも、原住民の言葉や英語の影響を受けた単語などもあり、スペイン人にはさっぱり意味がわからなかったり、用法の違いに戸惑う単語もたくさんあるようです。

今回は、そんな単語の中で私がメキシコに住んでいた頃によく耳にしたものを、思い出す範囲でご紹介したいと思います。先に書いた方がスペインで一般的に使われている単語、後のがメキシコ語で、スペインでは別の意味になるものは括弧内に表示します。

<食物>
グリンピース  guisante        chícharo
じゃがいも   patata           papa(ローマ法王)
トマト     tomate          jitomate
いんげん    judia verde    ejote
七面鳥     pavo             guajolote
ジュース    zumo            jugo(しぼり汁、肉汁など)

<衣類等>
ジャンパー   chaqueta       chamarra
ティーシャツ  camiseta       playera
ジャケット   americana     saco(袋)

<住居関係>
プール     piscina          alberca(家畜の水飲み場)
芝生      césped          pasto(牧草)
電球      bombilla        foco(焦点)
寝室      dormitorio     recámara


<その他>
メガネ     gafas            lentes(レンズ)
コンピューター ordenador     computadora
切手      sello             estampilla
ボーイ(給仕) camarero      mesero
長距離バス   autocar         camión(トラック)
二日酔い    resaca          cruda
取る      coger            agarrar(つかむ)
取り除く    quitar           remover(かきまぜる)


個人的には、americanaやautocarなんていう単語もかなり変な感じがするし、スペインで使われている言葉の中にもいわゆる外来語的なものもたくさんあるのですが、それを本来の読み方ではなく、スペイン語式に読むので面食らうことが多いです。

最後に一点だけ。スペイン語側に出て来ているchaquetaとcogerはメキシコではどちらもスラングとして下品な意味で使われているので、人前では使わない方が良さそうです。くれぐれも注意して下さいね。

2013年1月22日火曜日

麻生大臣の失言

“Que se den prisa y se mueran” http://cort.as/3FOF Un ministro japonés pide a los ancianos que se den prisa en morir para ahorrar gastos

「急いでさっさと死ぬように」ある日本の大臣は、支出削減のために高齢者に急いで死ぬように求めた。

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少しばかり過激に訳してみた今回のツイート、例によってEl Pais紙が今日の4時台に投稿したものです。

前回もそうでしたが、日本語だとまず過去形にするところがスペイン語では現在形で書かれることがよくあります。特に記事の見出しなどによく現れる現象です。

日本でどのように報道されているのかネット上ではあまりよくわからないのですが、
元になっているEl Pais紙の記事には、麻生氏が不適切な発言だったことを認めた上で、自分の個人的好みについての発言だったとしたことも触れてはありますが、論調としては、「高齢者が自分の最期を決める自由をもたせる」という意味合いの発言であったという印象を与えるよりは、「財政負担軽減のために高齢者には死んでほしい」なんていうとんでもない発言をする政治家が日本にいることをクローズアップする形になっているので、これだけ読んだ人の日本人に対するイメージ・ダウンは避けられないかと…。

元記事自体も英国のThe Guardian紙の記事を元にしているので、又聞き的な感じも強いのですが、読みやすい文章だし、「andarse con medias tintas=曖昧な行動をする」などの言い回しをはじめとして、知っていて損のない語彙が満載ですので、お時間のある方は自分たちの国のニュースがどんな書かれ方をしているのか是非目を通してみてください!

2013年1月16日水曜日

Baby Shower

Shakira y Piqué se desnudan por UNICEF. Mira foto en @elpaisgente: http://ow.ly/gRMwT

シャキーラとピケがユニセフのために脱ぎました。写真は上のリンクで。

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年末にひいた風邪が抜けず、昨日も午後から寝込んだりしているじゅりです。
みなさんはお元気ですか?


さて、今日のお題もEl Pais紙のツイートから拾って来ました。どうやらtwitterの表示様式が変わったようで、何時何分のと特定できないのですが、スペイン時間の午後6時台ぐらいに投稿されたものです。

なんだかスペイン語的には取り立てて重要ではないのですが、元記事も平易で読みやすいし、彼らが文字通りユニセフのために「一肌脱ぐ」のなら、私も少しは広めるお手伝いをしてみようかという気になった訳です。


すべては元記事を読んで頂くのが一番速いのですが、要は、UNICEFのプロジェクトである彼らのVirtual Baby Showerに参加して、世界の恵まれない赤ちゃんたちを助けましょうということで、Baby Showerのサイトに行くとこんなビデオが待ってました。





ちなみに、Baby Showerという言葉はアメリカの影響が強い中南米ではかなり一般的に広まっていて、赤ちゃんが誕生する前に妊婦が女友達を招待して開くもので、私もメキシコに住んでいた頃、一度呼ばれたことがあります。元々、赤ちゃんができると色々と物入りになるのを助けるために開かれるものらしいのですが、Baby Showerの後に万が一母子のどちらかに何かあったら…なんてことを思うと、日本のように出産祝いをあげるほうがいいような…と個人的には思ったりするのですが、みなさんはどう思われますか?

2013年1月10日木曜日

東方の三博士

Los Reyes Magos llegan a #Boadilla a las 18:00 horas: http://www.aytoboadilla.com/boadilla-del-monte-espera-a-los-reyes-magos-en-el-palacio-del-infante-don-luis/

東方の三博士は午後6時にボアディージャにやってくる。


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新年最初のネタは何にしようかと迷っているうちに、どんどん時間ばかり過ぎてしまって、なんだか今更感のある話題になってしまったのですが、今日はスペインのクリスマスの慣習について少しお話ししようかと思います。スペインや中南米についてすでに詳しい方は既によくご存知のことかと思いますので、流してください。

スペインは歴史的にカトリックが強い国で、現在も7割強がカトリック信者だと言われています。もっとも、幼児洗礼は受けていても日常的に教会に行ったり、家庭内で祈ったりする人というのはかなり限られていて、wikipediaによると13.7%だとか…。それでも、クリスマスのようなキリスト教関係の行事のときには、しっかりカトリックの影響が色濃く見られます。


この国には原則としてサンタ・クロースは来ません。子供たちにプレゼントを持って来るのは、東方からやってくる三博士です。これは、新約聖書に出てくる、イエスの誕生を祝うために東方から三人の博士がやってきたという逸話に因んだもので、スペインでは、この三博士はMelchor, Gaspar, Baltasarという名前で呼ばれていて、Melchorはヨーロッパから、Gasparはアジアから、Baltasarはアフリカからやって来たことになっており、それぞれ白人、黄色人種、黒人らしいのですが、Gasparはペルシャからという説もあります。

さて、今回のツィートですが、私が現在住んでいるマドリッドの郊外Boadilla del Monteという町の市役所が1月5日にアップしたものなのですが、この日、わが町でもこの東方の三博士たちのパレードというのが行われて、その開始時間が午後6時だった訳です。

日本語では一般的に東方の三博士と訳されていますが、ご存知のように「rey」は王様、「mago」は魔法使い。エルサレムの方角に新たな星の出現を見てイエスの誕生を知ったということから、天文学者ということになっているようです。

この三博士がやってくるのが1月5日の夜で、6日はel día de los Reyes。公現日(祭)やエピファニーなんていう名前で聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。そして、この日に食べるのがRoscón de Reyesと言われる大きなドーナツ型をした菓子パンで、中に生クリームやカスタードクリーム、マジパンの入ったものなどいくつかバリエーションがあるのですが、必ずエンドウ豆と小さなフィギュアが埋め込まれていて、自分が食べたところにエンドウ豆が入っていた人がRoscón代を払い、フィギュアが入っていた人は、その年、幸運に恵まれると言われています。

ちなみに、フランスにはGalette de Roisというやはりマジパンが中に入ったパイのようなものがあって、中にフィギュアが入っているのは同じなのですが、フィギュアが当たった人はその日王様になれるのだとか…。でも、前夜の博士のパレードはなく、その代わりに東北地方だけのようですが、12月6日にSan Nicolásというサンタ・クロースのモデルとなったと言われている聖人のお祭りがあり、主役は違いますが同じようなパレードが行われます。

この1月6日をもってクリスマス関連の行事はすべて終わりで、翌日から学校も始まり(今年は6日が日曜だったので、月曜も休みでしたが)ます。そして、一部の都市では早められているところもありますが、原則として1月7日からバーゲンが始まるというのは、フランスも共通のようです。

話はそれてしまいましたが、ヨーロッパの文化を理解する上で、キリスト教に関する知識を深めることはとっても役立ちます。手塚治虫氏による「旧約聖書物語」なんていうのもあるようですので、目を通してみるのも良いかもしれません。