2012年10月3日水曜日

Erasmusの危機

La Unión Europea está a punto de quedarse sin fondos para financiar las becas Erasmus http://ow.ly/ebvnY Por los recortes de presupuesto


欧州連合はエラスムス奨学金のための資金が底をつく寸前である。予算削減により。

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またしても久しぶりの投稿となってしまいました。(汗)
例によってEl Pais紙の現地時間本日午後3時29分35秒のツィートです。

まず、注目しておきたいスペイン語表現の解説から始めましょう。


「estar a punto de〜」は後に動詞の不定詞を従えて、「まさに〜しようとしている。〜する直前である。」という意味の言い回しで、過去時制で使うと「〜するところだった。」という意味になります。

ちょっと面白い使い分けの例を挙げてみましょう。
外出しようとしていたところに家の固定電話が鳴ったとします。

Estoy a punto de salir.
望ましくない電話をさっさと切り上げるために「今外出するところなんだけど…」と伝えたり、待ち合わせをしている相手に「まだ家にいるのか?」なんて責められた時に返す言葉。

Estaba a punto de salir.
一方、これはすぐには外出せずに相手と話し込んでしまう場合。「出かけようと思ってたんだけど…。」あるいは、待ち合わせの相手が「ごめん遅れる!」なんて言って来た時に、「今出ようとしてたのよ。」とちょっぴり責めちゃう感じ。

もっとも、最近は携帯で連絡するのが普通だから、あんまりないシチュエーションかも…。(笑)

次に「quedarse sin fondos」。

「quedarse」はいろいろ用法がありますが、この場合は「(…の状態に)なる。「fondo」は、このように複数で使われる場合は「資金、基金」なので、「資金がない状態になる→資金が底をつく」。「fondo=底」なので「sin fondo」と単数だと「底なし」なのに、複数になっただけで底が見えるというのは面白いかも…。

さて、最後にエラスムスのことをちょっとだけ。
これは私がごちゃごちゃ説明するよりググって頂いた方が早いのですが、オランダ出身の人文学者エラスムスから名前を取った欧州連合による留学奨励制度の名前です。
スペインでも現政府により、教育関連の予算が大幅カットされているので、さもありなんという話ではあるのですが、もっと他に見直すべき予算があるのではという気がしなくもありません。

いずれにしても、現在のEUの危機は底なしの様相を呈しているといったところでしょうか…。



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