2014年1月15日水曜日

目から入るか耳から入るか

先日、夫の友人が遊びにきたときのこと、地質学者の二人はどうやら日本の顕微鏡のメーカーのことを話しているらしいのですが、さかんに「キオバ」と言ってるので、「『キオバ』なんていう名前は日本のメーカーとは思えないけど…」と言ったら、なんと我が家にもその「キオバ」製の顕微鏡があるということになり、出してきたのを見たら「KYOWA」と書いてありました。私は顕微鏡についてはまったく門外漢なのですが、協和光学工業はその世界ではとても有名だそうです。今回はそんな発音に関してちょっとビックリするような笑っちゃうような話をしたいと思います。

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スペイン語圏ではご存知のようにアルファベットはc,g,h,jなど一部を除いてローマ字読みなのですが、そのせいで
目から入った外来語はそのまま読み、耳から入ったものはそれらしい適当な綴りで書いてしまうなんていう恐ろしいことが頻繁に起きています。

まずは目から入ったケース(カタカナ部分はおよそのこちらでの発音です。)

U2 ウドス
Thunderbird トゥンデルビルド(フォード社の車)
spiderman エスピーデルマン(sで始まる単語には「エ」が入ってしまいます。)
sidecar シデカー
deluxe デルクセ
water バッテル(papel de water=トイレットペーパー)
Levi's レビス
Calvin Klein カルビン・クレイン
Honda オンダ


そして耳から入ったケース(カタカナ部分は日本語訳(?)です。)

crep クレープ
cruasán クロワッサン
pay パイ(これはメキシコバージョンです。スペインでは「hojaldre」という単語に置き換えられます。英語の綴りそのままに「pie」と書くと「足」になってしまうので苦肉の策と言うところでしょうか。)


ごくたまに、bacon(ベーコン)sundae(サンデー)などというようにオリジナルの綴りと発音を用いる場合もあって、気を使ってバコン、スンダエなんて言うと、店員に馬鹿にされたりするので注意が必要です。またフランス系の携帯電話会社orangeは人によってオランジュ、オランヘ、オレンジと言い方が違ったりすることもあるし、油断なりません。


「ウドス」がU2だと知ったときはかなり衝撃的だったし、cruasánもないだろうと思うのですが、よく考えてみると日本でも中国の人名や地名に関して同じようなことをしてるんですよね。毛沢東は「モウタクトウ」だし、四川は「シセン」だと思い込んでいるので、Mao Zedong(マオ・ツォートン)とかSichuan(シチュアン)なんて言われてもすぐにはピンと来ないのではないでしょうか?



似たような話では、資生堂の化粧石けんで「ホネケーキ」と言うのがあるのはご存知でしょうか?子供心に「骨ケーキ」なんて随分変な名前だと思ったものだったのですが、製造段階で蜂蜜を配合するところから「honey-cake」という名前が付けられたそうで、今でも売っているロングセラー商品になっています。

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